香焼の公園を巡ってみた。地元民が歩く7つの公園と懐かしい記憶

香焼の公園を巡ってみた。

長崎市南部にある香焼町。

私自身、この街で生まれ育ち、今も香焼で暮らしています。

そんな地元・香焼をGoogleマップで何気なく眺めていたとき、ふと気になったのが街の中に点在する「公園」でした。

香焼総合公園をはじめ、第1児童公園、第2児童公園・・・。

「あれ?こんな正式名称だったっけ?」

地元では「自然公園」「指公園」「ABC公園」「バナナ公園」など、それぞれ別の呼び方をしていたので、「第○児童公園」という名前を改めて見ると、なんだか新鮮です。

そこで今回は、香焼総合公園と第1~第6児童公園まで、全部で7か所の公園を実際に巡ってみることにしました。

ほとんどは子どもの頃から知っている場所。

ところが実際に歩いてみると、懐かしい記憶がよみがえったり、今まで知らなかった場所を発見したり。

ただ公園を巡るだけのつもりが、気がつけば自分が過ごしてきた香焼の記憶を辿るような一日になりました。


香焼総合公園|地元では「自然公園」

まず訪れたのは、香焼総合公園。

地元では昔から「自然公園」と呼んでいます。

ここは今回巡った児童公園とは規模がまったく違い、グラウンドやテニスコート、管理事務所などもある大きな公園です。

訪れた日もグラウンドでは少年野球の試合が行われていました。

奥へ進むと遊具のある広場があり、そこから階段を下りると、さらに傾斜のある広い芝生の広場へと続いています。

今ある遊具は、私が子どもの頃にはなかったように記憶しています。

一方で、木々に囲まれた休憩所のような場所は昔からあった記憶があり、新しいものと昔からあるものが一緒に残っているのも面白いところです。

そして自然公園といえば、もう一つ思い出すのが遠足

私たちが小学生だった頃は、この自然公園と、山を下った先にある辰の口海水浴場へ交互に遠足で行っていました。

今は娘たちも小学校の遠足で自然公園へ来ているようですが、聞くところによると現在は毎回自然公園のようです。

海水浴場へ行かなくなったのは安全面などの理由なのかもしれませんが、親子二世代で同じ場所へ遠足に行っているというのも、なんだか不思議な感じがします。

展望台から眺める香焼の景色

自然公園には展望台もあります。

ここからの眺めが本当にすごい。

伊王島、伊王島大橋、そして高島までが同じ視線の中に入ってきます。

数年前には初日の出を見るためにここへ来たこともあります。

そのときは思っていた以上に多くの人が集まっていて、地元では初日の出スポットとしても知られているのかもしれません。

ただし山の中にある公園なので、野生動物などには注意が必要です。特に暗い時間帯や一人で訪れる場合は、十分気をつけた方がよさそうです。


第1児童公園|地元では「指公園」

続いては第1児童公園。

・・・と言われても、正直ピンときません(笑)。

私の中では完全に、

「指公園」

です。

その名前の理由は見れば一目瞭然。

公園には大きな「指」のオブジェのようなものがあり、少なくとも私たちの周りでは昔から「指公園」と呼んでいました。

ここが面白いのは、公園だけで終わらないところ。

上には神社があり、鳥居や慰霊碑、長崎市との合併を記念したと思われる碑などもあり、とにかく情報量の多い場所です。

子ども相撲と、今はないロープの記憶

神社では、私が保育所に通っていた頃に子ども相撲をした記憶があります。

そしてなぜか、

負けて泣いた記憶もしっかり残っています(笑)。

昔は公園から神社へ上がる階段の横にある斜面に、上からロープが垂らされていて、そのロープを使って登ることもできました。

今はなくなっていますが、こういう「昔はあったもの」を思い出すのも、地元を歩き直す面白さなのかもしれません。

さらに指公園は山の中腹あたりに位置していて、公園を挟むように上下へ長い階段が続いています。

下っていけば本村の桟橋付近のバス通りへ。

上っていけば円福寺方面へ。

そしてこの階段。

学生時代、部活の練習で下から上まで走っていました。

今考えると……

よくこんなところ走ってたなと思います(笑)。

円福寺と「弘法さん」

円福寺周辺では、現在も弘法大師にまつわる行事が行われています。

地元では昔から「弘法さん」と呼んでいました。

私たちが子どもの頃は、4月20日から22日頃になると今よりずっと賑やかで、子どもにとっても楽しみな地元の行事の一つだった記憶があります。

現在も続いているようですが、規模は昔より小さくなっているようです。

公園一つから、昔の行事の記憶までつながっていく。

これも今回歩いていて面白かったことの一つでした。


公園の近くで見つけた、ちょっと懐かしい景色

第1児童公園をあとにして歩いていると、近くの建物の壁にこんなものを見つけました。

ここは昔、駄菓子屋のような商店だったと記憶している場所。

壁には今も、スプライトとコカ・コーラの古い看板が残っていました。

色あせて錆びた看板と、年季の入った木の壁。

新しいものに置き換えられず、そのまま残っているからこそ、なんだか妙に目を引きます。

公園を巡っている途中でしたが、こういう昔の香焼の面影が残っている景色を見つけられるのも、地元を歩く面白さなのかもしれません。


第2児童公園|みんなが知っている「ABC公園」

第2児童公園は、地元では「ABC公園」。

こちらも正式名称より、ABC公園と言われた方がすぐ分かります。

名前の由来は、おそらくこの「A・B・C」の遊具。

昔からあるこの遊具は今も健在です。

私の家からは少し離れていたこともあり、子どもの頃にここで遊んだ記憶はそれほどありません。

それでも「ABC公園」という名前は当然のように知っていました。

近くの団地に住んでいた子どもたちにとっては、昔から身近な遊び場だったんだと思います。

公園自体はそれほど大きくありませんが、昔からあるものと新しい設備が混ざっているところは、今回巡った香焼の公園に共通して感じた部分でした。

ちなみに隣にある建物は、昔の第2保育所

このあたりの昔の保育所については、また別の機会に歩いてみたいと思います。


第3児童公園|今の子どもたちの「バナナ公園」

続いて第3児童公園。

今の子どもたちは、ここを「バナナ公園」と呼んでいるようです。

もちろん由来は、バナナの形をした滑り台。

ただ、私が子どもの頃にはこの滑り台はなかったような気がします。

なので「バナナ公園」という呼び方も、比較的新しい世代の呼び方なのかもしれません。

一方、公園内を見てみると、かなり年季の入った動物の遊具のようなものも残っています。

ここでもやっぱり新しいものと古いものが同居している。

そんな印象を受けました。

そして今、この公園を気に入っているのが娘たち。

友達ともよく遊びに来ているようです。

自分たちの世代とは呼び方も遊具も変わっているけれど、今の子どもたちにとっても公園が遊び場であることは変わらないんですよね。

近くには池や沼のような場所もあるので、小さな子どもと訪れる場合には注意した方がよさそうです。

また、隣にある現在の集会所は、昔の第3保育所

今では地域の集まりなどにも利用されているようで、建物の役割も時代とともに変わっています。


第4児童公園|45年住んでいて初めて知った公園

そして今回、個人的に一番驚いたのが第4児童公園。

なぜなら・・・

存在そのものを知りませんでした(笑)。

今回の記事を書くためにGoogleマップで香焼を見ていたとき、

「第4児童公園?どこやろ?」

と初めて気づきました。

香焼で生まれ育って45年。

まさか今になって、知らない公園を地元で発見するとは(笑)。

実際に行ってみると、規模はかなり小さめ。

遊具もほとんどありませんが、塗り直されているものもあり、昔から地域の中にある公園なんだろうなと感じます。

たまたまこの周辺に友達がいなかったこと、自宅から離れていたことなどが重なって、子どもの頃の自分の行動範囲から外れていたのでしょう。

観光地でも、新しくできた場所でもない。

ずっとそこにあったはずの公園を、45歳になって初めて知る。

それだけなのに、妙にテンションが上がりました(笑)。

知っているつもりの地元にも、まだ知らない場所がある。

今回の公園巡りをしてよかったと思った瞬間でした。


第5児童公園|造船所と海を眺める、ちょっと特別な公園

第5児童公園は、存在自体は昔から知っていました。

ただ、自宅から見ると香焼のほぼ反対側。

子どもの頃の感覚では「かなり遠い公園」だったので、ほとんど遊びに来た記憶がありません。

ところが最近、上の娘が友達とたまにこの公園へ遊びに行くんです。

「なんでわざわざ、そんな遠いところまで?」

と思っていました(笑)。

でも今回、改めて訪れてみて、

ちょっと分かった気がしました。

この公園のすぐ向こうには海があり、堤防越しには造船所の施設やドックのような風景が見えます。

そして横には、どこか懐かしい雰囲気の船着き場。

普段見ている自宅前の海とも、また少し違う。

造船の街らしい無骨な景色と海、そのすぐそばに小さな公園がある。

ブランコに座ったり、ベンチで友達と話したり。

そんな時間を過ごすには、確かにちょっといい場所なのかもしれません。

私自身、めったに来る場所ではありませんが、今回巡った中でもかなり好きな景色の公園でした。


第6児童公園|家の近くから山道を上った先へ

最後は第6児童公園。

今回巡った児童公園の中では、ここだけ遊具が見当たりませんでした。

近くには古い団地跡があり、私の記憶では丹馬団地と呼ばれていた場所だったと思います。

子どもの頃には友達も住んでいました。

その後、団地の老朽化などもあり、住んでいた方の多くが中学校裏の埋立地に建てられた住宅へ移ったと聞いています。

遊具はありませんが、公園には桜の木があり、春になるときれいな花を咲かせます。

さらに端の方には藤棚もあり、時期になると藤の花も楽しめるはず。

今回訪れたのは夏でしたが、春に来るとまた違った雰囲気の公園です。

第6児童公園へは上側から車でも行けますが、実は下から歩いて上がることもできます。

そしてその上り口が、私の実家と自宅のすぐ近く。

この階段と山道は、公園方面へ続く避難経路にもなっていて、毎月の自治会清掃で私もこの道を上っています。

夏場はとにかく蚊が多い。

そして山の中にはイノシシが通ったような痕跡もあります(笑)。

公園を紹介しているはずなのに、ここだけは自分にとって「自治会清掃で上る場所」という印象の方が強いかもしれません。


7つの公園を巡って気づいたこと

今回巡ったのは、

香焼総合公園+第1~第6児童公園の全部で7か所。

実は今回初めて、それぞれに「第○児童公園」という名称が付いていることを知りました。

そしてもうひとつ、歩いていて改めて気づいたことがあります。

それぞれの公園には避難所案内図が設置されていて、普段は子どもたちが遊ぶ身近な公園が、災害時には地域の避難場所としての役割も持っているということ。

子どもの頃から知っている公園ばかりなのに、これまで気にしたこともありませんでした。

普段何気なく遊んでいる公園も、地域を守る場所のひとつ。

こうして改めて歩いてみると、知っているつもりだった地元にも、まだまだ知らなかったことがあります。

そして何より印象に残ったのが、どの公園にも「昔からあるもの」と「新しくなったもの」が混ざっていること。

昔から残る遊具。

新しく設置された滑り台。

塗り直されながら残っている設備。

昔は保育所だった建物。

なくなったロープ。

そして、遊んでいる子どもたちも世代が変わっています。

街そのものが少しずつ変わりながら、昔の風景もところどころに残っている。

今回の公園巡りは、そんな「今の香焼」を見て回る時間でもありました。


SAKAMACHI SUPPLY的な視点

SAKAMACHI SUPPLYでは、長崎の坂や海、猫、方言など、普段の暮らしの中にある風景をモチーフにしています。

今回歩いた香焼の公園も、有名な観光スポットというわけではありません。

ABCの遊具がある小さな公園。

造船所を望むブランコ。

山の途中にある長い階段。

昔から残っている遊具や、いつの間にか新しくなった風景。

そこに暮らしている人にとっては何でもない日常でも、改めて見てみると、その場所にしかない景色があります。

この街の日常が、デザインになる。

そんなSAKAMACHI SUPPLYの考え方にも、どこか通じるものを感じた公園巡りでした。


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まとめ|公園を巡ったら、香焼で過ごした記憶まで巡っていた

ここまでいろいろな公園の思い出を書いてきましたが・・・

実は私、子どもの頃はそれほど公園で遊んでいません(笑)。

小学校3年生からはサッカーを始め、学校と家の往復とサッカーの毎日。

それ以前も、当時はまだ自宅前が現在のように埋め立てられておらず、浜や広場があったので、ほとんどそこで遊んでいました。

それなのに、第4児童公園を除けば今回巡った公園は全部知っている。

自然公園へ行った遠足。

指公園での子ども相撲。

部活で走った長い階段。

昔から残るABC。

今は娘たちが遊ぶバナナ公園。

そして、娘が友達とわざわざ遊びに行く第5児童公園。

公園そのものを遊び場にしていなくても、それぞれの場所に、その時々の記憶がちゃんと残っていました。

そして45歳になった今、初めて第4児童公園を知りました(笑)。

知っているつもりだった地元にも、まだ知らない場所がある。

公園を巡っていたつもりが、いつの間にか香焼で過ごしてきた自分の記憶まで巡っていた。

そんな一日になりました。

また香焼を歩きながら、昔の記憶と今の風景を少しずつ残していきたいと思います。


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この記事を書いた人

道下 真悟(みちした しんご)

有限会社長崎ダイレクトセンター 代表取締役 / Web解析士

長崎生まれ、長崎育ち。

Webサイト制作やDM発送など、企業の情報発信をサポートする仕事に携わる一方で、休日や仕事の合間にはカメラを片手に長崎の街を歩き、坂道や路地、海、港、歴史ある街並みを巡っています。

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