
ずっと知っていた。でも、ちゃんと見たことはなかった。
長崎市南部にある住宅地、ダイヤランド。
仕事で何年もポスティングに来ているし、普段から車でもよく通る場所です。
だから、ダイヤランドの中に「おひつじ座公園」「しし座公園」など、星座の名前がついた公園があること自体は前から知っていました。
でも正直なところ、
「まあ、1丁目から4丁目のどこかに12星座の公園があるんやろうな〜」
くらい。
わざわざ全部調べたこともなければ、一つひとつ見て回ったこともありませんでした。
ところが、NAGASAKI MAGAZINEを始めてから、これまで何気なく通り過ぎていた長崎の風景が妙に気になるようになりました。
ダイヤランドの階段だったり、並木道だったり。
今まで何度も見ていたはずなのに、ちゃんと見てみると意外と面白い。
そこでふと思ったんです。
「そういや、あの星座の公園って実際どうなっとるんやろ?」
ということで今回は、ダイヤランドの中にある公園を実際に車と徒歩で巡ってみました。
そして全部回ってみると・・・
思っていたより、ちょっと不思議でしたw

そもそもダイヤランドってどんな場所?
現在では長崎市南部を代表する大きな住宅地のひとつとなっているダイヤランド。
開発が始まったのは昭和56年(1981年)。昭和59年(1984年)4月から宅地の分譲が始まりました。
当時の資料によると、約90万5,000平方メートルの丘陵地に約2,000区画を造成する計画で、民間開発としては当時の長崎県内最大規模の住宅団地だったそうです。
ちなみに「ダイヤランド」というちょっと特徴的な名前。
長崎市の資料では、開発を手がけたのが三菱だったことから、三菱のマークである「ダイヤ」に由来すると紹介されています。
そんな計画的に整備された住宅地の中に点在しているのが、今回の主役である「星座の名前がついた公園」です。
まずは1丁目からスタート!
地図で場所を確認して、実際に一つずつ回っていきます。
おひつじ座公園

まずは、おひつじ座公園。
今回回った公園の中でもかなり広く、遊具がある小さな公園というより、広場を備えた大きな公園という印象です。
長崎市の公園一覧を見ると、供用開始は昭和61年(1986年)3月31日。面積は約14,756平方メートルあり、星座名の公園の中ではかなり大きな存在です。
実際に歩いてみると、ダイヤランドの住宅地の中にこれだけまとまった空間が確保されているのが印象的でした。
おうし座公園

続いて、おうし座公園。
こちらは、おひつじ座公園よりコンパクト。
遊具やベンチなどが置かれた、住宅地の中の身近な公園という雰囲気です。
こちらもおひつじ座公園と同じ昭和61年(1986年)3月31日から供用されています。
ここまで回ったところでは、
おひつじ座 → おうし座
「おお、ちゃんと星座の順番になっとるやん」
と思っていました。
この時点ではw
みずがめ座公園

同じ1丁目には、みずがめ座公園もあります。
長崎市の資料では、こちらの供用開始は平成2年(1990年)3月31日。
今回確認した星座公園の中では、ほかより少し後に整備されています。
この時点で星座の順番からは一度離れるのですが・・・
みずがめ座まであるということは、
「やっぱり12星座全部あるんやろうな」
と、まだ普通に思っていました。
1丁目には「1丁目遊園」も

さらに回っていると見つけたのが、ダイヤランド1丁目遊園。
星座の名前ではありません。
かなりコンパクトなスペースで、ほかの星座公園とは少し違った雰囲気。
どういう経緯でこの場所が「1丁目遊園」となったのかまでは今回確認できませんでしたが、こういう場所まで実際に歩いてみると、団地のつくられ方そのものが少し気になってきます。
2丁目へ。星座の並びがきれい!
ふたご座公園

2丁目に入って、まずはふたご座公園。
かに座公園

続いて、かに座公園。
しし座公園

そして、しし座公園。
おとめ座公園

さらに、おとめ座公園。
ここで改めて並べてみると……
おひつじ座
↓
おうし座
↓
みずがめ座(?)
↓
ふたご座
↓
かに座
↓
しし座
↓
おとめ座
おお!!
ほぼ星座の順番と1丁目→2丁目の流れがきれいにつながっとる!w
これは偶然じゃなくて、星座の順番を意識して配置してるんじゃ?
と思い始めます。
ところが・・・
ここからですw
3丁目・4丁目へ。あれ?w
12星座の順番なら、おとめ座の次はてんびん座。
そのまま3丁目へ進むのかと思ったら……
さそり座公園

3丁目にあるのは、さそり座公園。
あれ?
てんびん座は?w
いて座公園

そして同じ3丁目には、いて座公園。
さそり座 → いて座。
ここだけ見ると、また順番通りです。
そして突然現れる「おりおん座」w

・・・おりおん、おるんかいw
12星座を巡っているつもりだったところに、突然登場するおりおん座公園。
しかも、ここだけ雰囲気がかなり違います。

現地を訪れたときは入口が閉まっていて、車の進入部分にもチェーンが掛かっていたため、中には入りませんでした。
調べてみると、長崎市もここを「運動広場を主とした公園」として紹介しており、多目的広場ではソフトボールやゲートボールができ、利用には公共施設案内・予約システムからの申し込みが必要となっています。
なるほど。
ほかの星座公園とは少し役割そのものが違う公園だったんですね。
でも・・・
なんで、おりおん座?w
今回調べた範囲では、星座名が付けられた理由や、なぜ12星座以外のおりおん座が含まれているのかまでは確認できませんでした。
謎が一つ増えましたw
てんびん座は4丁目にいた
てんびん座公園

3丁目で飛ばされていた、てんびん座。
4丁目で発見しましたw
つまり、
2丁目:おとめ座
↓
4丁目:てんびん座
↓
3丁目:さそり座
↓
3丁目:いて座
となります。
途中まであんなにきれいだったのにww
やぎ座公園

4丁目には、やぎ座公園もあります。
これで、
いて座 → やぎ座 → みずがめ座
という星座の順番自体は揃いました。
・・・となると。
当然、最後はあの星座ですよね。
ところで「うお座」はどこ??w
12星座を順番に並べると、
おひつじ
→ おうし
→ ふたご
→ かに
→ しし
→ おとめ
→ てんびん
→ さそり
→ いて
→ やぎ
→ みずがめ
→ うお
となります。
今回、実際に確認できた星座公園を当てはめてみると・・・
うお座だけが見つからない。
「いやいや、やぎ座とみずがめ座まであるなら、どっかにあるやろw」
と思い、地図を確認。
さらに、ありそうな周辺を車でも徒歩でも探してみました。
しかし・・・
見つからない。
そして帰ってから長崎市が公開している「小ヶ倉地区の公園一覧」も確認してみました。
そこには、
おひつじ座、おうし座、ふたご座、かに座、しし座、おとめ座、てんびん座、さそり座、いて座、やぎ座、みずがめ座……
さらに、おりおん座まで掲載されています。
でも、
「うお座公園」は掲載されていません。
うそやろww
「うお座公園」は最初からなかったのか?
ここが今回、一番気になったところ。
昔はあったのか。
何か別の公園に変わったのか。
計画だけ存在したのか。
それとも、最初から作られていなかったのか。
今回調べた範囲では、その理由まで確認することはできませんでした。
なので、
「ダイヤランドには、うお座公園が存在しない」
とは断定しません。
ただ少なくとも、今回現地を探した中では発見できず、現在公開されている長崎市の小ヶ倉地区公園一覧にも、その名前を見つけることはできませんでした。
となると・・・
ますます気になるw
そして、ここからは完全に私の勝手な想像です。
12星座を順番に並べると、最後に来るのが「うお座」。
もしかして――
最後の星座をあえて作らなかった?
最後がない。
つまり、終わりがない。
「この街に終わりが来ないように」
・・・みたいな意味が込められていたりして。
いや、たぶん考えすぎですww
今回調べた資料の中に、そんな由来は一切見つけられませんでした。
でも、理由が分からないからこそ、こんなことまで勝手に考えてしまう。
もし本当に何か意味があって「うお座」だけがないのだとしたら、それはそれでちょっと素敵な話だなと思います。
星座だけじゃない。歩いて分かったダイヤランドの公園

今回13か所を回ってみて印象に残ったのは、「星座の名前が面白い」ということだけではありませんでした。
区画がきれいに整備された住宅地の中に、大小さまざまな公園が点在しています。
遊具のある場所。
ベンチが置かれた場所。
広いグラウンド。
木々に囲まれた場所。
一つひとつは普段なら何気なく通り過ぎてしまうような場所です。
でも実際に車を停めて歩いてみると、それぞれに少しずつ違う雰囲気がある。
そして何十年もの間、子どもが遊んだり、近所の人が立ち寄ったりしながら、ダイヤランドという住宅地の日常の中にあり続けてきた場所なんだと思います。
長崎市の公園一覧を見ると、今回巡った星座公園の多くが1986~1990年に供用開始されています。
団地の分譲が始まったのが1984年。
つまり、この街がつくられていく時期と重なるように、こうした公園も整備されていったことが分かります。
きっかけは、36℃のポスティングでした
今回、改めてダイヤランドの公園を巡ってみようと思ったきっかけのひとつが、以前この街をポスティングで歩いた日のことでした。
気温36℃の中、約9km。
仕事としてはなかなか大変な一日でしたが、写真を撮りながら歩いてみると、普段なら通り過ぎていた階段や並木道、住宅街の景色が妙に気になり始めました。
そのとき記事に書いたのが、
「星座の名前が付いた公園。いつか全部巡ってみたい。」
まさか本当に全部探しに行って、最後に「うお座はどこ??w」となるとは、このときは思っていませんでした(笑)。
今回の記事につながる最初のダイヤランド歩きはこちらです。
👉 [36℃、9km、22階分。ポスティングで見つけた、この街の景色 →]
SAKAMACHI SUPPLY的な視点
SAKAMACHI SUPPLYでは、
「この街の日常が、デザインになる。」
という言葉を大切にしています。
今回歩いたダイヤランドの公園も、観光地でもなければ、特別な名所というわけでもありません。
私自身、何年も仕事で通っていて、星座の名前がついた公園があることも知っていました。
それでも今回、
「そういえば、なんで星座なんだろう?」
「全部でいくつあるんだろう?」
そんな小さな疑問から実際に歩いてみると、今まで気づかなかったことが次々と見えてきました。
途中までは星座の順番に並んでいるように見えること。
途中から丁目との法則が崩れること。
12星座以外の「おりおん座公園」があること。
そして――
なぜか「うお座公園」が見つからないこと。
いつも見ている景色でも、少し立ち止まって見方を変えるだけで、急に面白くなることがあります。
坂だったり、階段だったり、公園だったり。
有名な観光地だけじゃなく、そこに暮らす人にとっては当たり前になっている風景の中にも、その街らしさはたくさん残っている。
そういう何気ない長崎の日常を見つけて、歩いて、時には「なんで?w」と考えてみる。
それも、SAKAMACHI SUPPLYやNAGASAKI MAGAZINEでこれからも大切にしていきたい視点です。
🛍️ SAKAMACHI SUPPLY
SAKAMACHI SUPPLYでは、長崎の「坂」「港」「方言」「街の風景」をモチーフにしたアイテムを展開しています。
長崎を知っている人には「懐かしい」。
長崎を知らない人には「なんだろう?」と思ってもらえる。
そんな「長崎らしさ」を、シンプルなデザインに込めています。
まとめ|いつものダイヤランドを歩いたら、謎が増えたw
今回は、長崎市ダイヤランドに点在する星座の名前がついた公園を、車と徒歩で実際に巡ってみました。
きっかけは、
「そういえば、あの公園ってどうなっとるんやろ?」
という、本当にちょっとした疑問。
何年も通っている場所なのに、改めて一つずつ見て回ると、知らなかったことがたくさんありました。
星座の名前がついた公園。
住宅地の中に点在する大小さまざまな公園。
途中まではきれいにつながっていた星座の順番。
突然現れる「おりおん座公園」。
そして最後まで見つけることができなかった、
「うお座公園」。
調べても理由までは分からなかったので、最後の星座である「うお座」をあえて作らず、*終わりのない街”という意味だったりして……なんて勝手な想像までしてしまいました(笑)。
もちろん、これは完全に私の想像です。
でも今回改めて感じたのは、答えが分からないからこそ街歩きは面白いということ。
全部調べて答えが出るのも面白い。
でも、
「なんで?」
が残ったまま帰るのも、それはそれで面白い。
何年も見てきたはずのダイヤランドでしたが、今回ちゃんと歩いてみたことで、また少し違った街に見えるようになりました。
そして、この記事を読んでいる方の中に、昔のダイヤランドをご存じの方がいらっしゃったら――
「昔はうお座公園もあったよ」
「いや、最初からなかったよ」
「実は名前にはこんな理由があるよ」
そんな情報があれば、ぜひ教えてください。
幻の「うお座公園」は、どこに?w
今回の公園巡りは、ひとまずここまで。
でもこの謎は・・・
まだ終わってませんww
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この記事を書いた人
道下 真悟(みちした しんご)
有限会社長崎ダイレクトセンター 代表取締役 / Web解析士
長崎生まれ、長崎育ち。
Webサイト制作やDM発送など、企業の情報発信をサポートする仕事に携わる一方で、休日や仕事の合間にはカメラを片手に長崎の街を歩き、坂道や路地、海、港、歴史ある街並みを巡っています。
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