赤迫の坂を歩く。車の底を擦りそうな坂があるというので、行ってみた

「車の底を擦りそうな坂があるよ(笑)」

NAGASAKI MAGAZINEを始めて間もない頃。

妻の仲のいい友人と、長崎の坂や階段の話をしていたときのことでした。

「最近、坂とか階段とか歩いて記事にしよるとさ」

そんな話をしていると、

「赤迫の電停の近くに、車の底を擦りそうな坂あるよ(笑)」

・・・え?

マジで?(笑)

そんな坂があるなら、一度行ってみたい。

そう思ってから、ずっと頭の片隅には残っていました。

ただ、赤迫は自宅や会社がある長崎市南部から見ると反対側。

近くの住吉には仕事や買い物などで何度も行ったことがありますが、今回歩いた住宅地の中は、ほとんど馴染みのない場所です。

おそらく知り合いでも住んでいなければ、わざわざ入っていくこともなかった場所。

そして、NAGASAKI MAGAZINEを始めていなかったら――。

たぶん、今回も歩いていなかったと思います。


ようやく来た、赤迫

この日は朝から雨。

赤迫電停付近から、住宅地へ向かって歩き始めます。

以前の自分なら、気になる場所があれば車でゆっくり通ってみたかもしれません。

でも最近はなぜか、

きつそうなら、歩いてみたくなる(笑)。

坂や階段をいろいろ歩いているうちに、完全に感覚がおかしくなってきたのかもしれません。

今回も、

「まあ、住宅地を一周するくらいやろ(笑)」

そんな感じで歩き始めました。

・・・毎回これです(笑)。


「あ、これか……(笑)」

住宅地へ入っていくと、さっそく坂が始まります。

最初は普通のアスファルト。

この時点では、

「まあまあ、坂やね」

くらい。

ところが、上へ進むにつれて明らかに傾斜がきつくなっていきます。

そして途中から、路面の雰囲気も変わってきました。

六角形のような模様が続く路面。

以前歩いた「きゃあまぐる坂」でも、急な場所で似たような路面を見たことがあります。

実際の施工目的までは今回確認できていませんが、歩いていると、こうした急な坂では路面にもいろいろな工夫が必要なんだろうな、と感じます。

そして――。

ここからが、なかなかキツい(笑)。

写真で見ると、

「まあ急な坂かな?」

くらいに見えるかもしれません。

でも実際に歩いていると、なかなか終わらない(笑)。

一歩ずつ上へ進むたびに、ふくらはぎにじわじわ効いてきます。


階段とは、また違うキツさ

最近のNAGASAKI MAGAZINEでは、急な階段を歩くことが増えていました。

だから多少の坂なら大丈夫だろう。

・・・と思っていました。

全然違いました(笑)。

階段には階段のキツさがありますが、坂道は坂道で、ずっと傾斜が続きます。

登りでは、特にふくらはぎにくる。

途中で振り返ってみると――。

「結構登ってきたな……(笑)」

さらに進んで、もう一度振り返る。

さっきまでいた大通りが、どんどん下に見えてきます。

「車の底を擦りそうな坂」

そう聞いて来ましたが、この辺りまで来ると、

いや、俺ならそもそも車で通りたくないかも(笑)。

そんなことを考えながら登っていました。


雨の日だったから分かったこと

この日は雨。

当然、晴れた日の方が歩きやすいと思います。

でも今回に限っては、

雨の日に来てよかったな

とも思いました。

濡れた坂道。

側溝を流れる水。

傘に当たる雨の音。

そして、濡れた路面を歩いたときの感覚。

特に気になったのが、側溝などにある金属製のグレーチングです。

雨に濡れた状態を見ると、

「これは絶対、乗らんようにしよう」

と思いました。

急な坂では、普段なら何でもない場所でも、雨が降れば歩いたときの感覚が変わります。

車も歩行者も、晴れた日以上に注意が必要なんだと実感しました。

一方で――。

雨だからこそ感じられた長崎の坂の雰囲気もありました。


大通りから一本入っただけなのに、驚くほど静か

赤迫電停の周辺は、路面電車やバス、車が次々と行き交います。

かなり交通量のある場所です。

ところが、そこから住宅地へ入り、さらに坂を上っていくと空気が変わります。

静かなんです。

この日は特に雨だったこともあって、聞こえてくるのは雨音や、傘に雨粒が当たる音くらい。

さっきまで路面電車や車が走っていた大通りのすぐ近くとは思えません。

そして当然ですが、ここは観光地ではありません。

普通に人が暮らしている住宅地です。

途中では歩いている方も何人か見かけ、車も数台通りました。

急勾配だけでなく道幅の狭いところもあるため、見かけた車はゆっくりと走っている印象でした。

この坂が、誰かにとっては毎日の道なんだよな。

歩きながら、そんなことを考えます。


登り切った。今度は下る(笑)

ようやく登りが落ち着いてきました。

そして、ここからは下り。

「よし、登り終わった」

と思ったのも束の間。

坂道は、下りも楽ではありません(笑)。

登りはふくらはぎ。

下りは膝。

しかも、この日は雨。

滑らないように無意識に足へ力が入るので、普段以上に疲れたのかもしれません。

下りながら途中で振り返ってみると――。

こっちから登っても、普通にキツそう(笑)。

今回とは逆回りでも、結局あまり変わらない気がします。


横から見ると、やっぱりすごかった

そして下りの途中。

今回の坂の傾斜が分かりやすい場所がありました。

この写真は、坂の横からカメラをなるべく水平にして撮ったものです。

写真を傾けて、坂を急に見せているわけではありません。

普通に撮って、この角度(笑)。

特に分かりやすいのが、坂に沿って伸びている手すり。

手すりの角度がおかしい(笑)。

実際にその場に立つと、「車の底を擦りそうな坂」と聞いた意味がよく分かります。

急勾配だけでなく、場所によっては道幅も狭い。

長崎の坂道にはある程度慣れているつもりの自分でも、

「ここを車で通るのはちょっと緊張するな……」

と思いました。

サイドブレーキ忘れたら終わりやろ、ここ・・・。

そんなことまで考えてしまいます(笑)。

自動車学校の危険予測の教材に出てきたら、なかなかの難問になりそうです。


坂の脇には、さらに階段

そして坂を下っていると――。

出ました。

長崎の住宅地らしい階段(笑)。

坂だけでも十分なのに、その横からさらに階段が上へ伸びています。

こっちも気になる。

めちゃくちゃ気になる。

ただし、この日はすでに坂で足がかなり疲れていました。

今回はやめとこう(笑)。

最近少しずつ、自分の限界を覚えてきた・・・はずです。


歩いてみたい猛者の方へ(笑)

今回歩いた場所は観光地ではなく、普通の住宅地です。

それでもこの記事を見て、

「この坂、ちょっと歩いてみたい」

と思う猛者の方がいるかもしれません(笑)。

今回、自分は最初から坂を歩くつもりだったのでスニーカーで行きました。

それでも雨で濡れた路面では、かなり足元に気を使いました。

特にグレーチングなどの金属部分は、濡れていると滑りやすく感じることがあります。

革靴やサンダルなど、歩きにくかったり滑りやすかったりする靴はおすすめしません。特に雨の日は要注意です。

もちろん、車の通行にも注意が必要です。

そして何より、ここは人が暮らしている場所。

大きな声を出したり、住宅や敷地へむやみにカメラを向けたりしないなど、周辺への配慮も必要です。

何かを見学する場所というより、

「誰かの日常の中を歩かせてもらっている」

くらいの感覚がちょうどいいと思います。


約1.5km。それなのに「20階」(笑)

一周して車へ戻ったころには、汗だくでした。

雨だから少し涼しいかなと思っていたら、湿度もなかなか(笑)。

スマホを確認すると、

歩数は約2,500歩。
距離は1.5kmにも満たないくらい。

数字だけ見れば、大した距離ではありません。

ところが――。

スマホに表示されていた上った階数は「20階」。

そりゃキツいわ(笑)。

最近、坂や階段を歩くたびに、

「今回はまあ余裕やろ(笑)」

と思って出発します。

そして帰る頃には毎回、

「長崎すごいわ・・・」

となっています。

そろそろ学習した方がいいのかもしれません(笑)。


SAKAMACHI SUPPLY的な視点

今回歩いた場所には、有名な観光スポットがあるわけではありません。

名前の付いた坂なのかどうかも、今のところ分かりません。

きっかけは、たった一言。

「赤迫に、車の底を擦りそうな坂があるよ(笑)」

それだけでした。

でも、その一言がなければ。

そしてNAGASAKI MAGAZINEを始めていなければ。

自分はこの住宅地を歩くこともなかったかもしれません。

有名な坂を歩くのも面白い。

歴史のある階段を歩くのも面白い。

でも、こうして名前も知らない住宅地の坂を歩いてみると、また別の長崎が見えてきます。

坂の街・長崎のすごさは、坂があることだけじゃない。

その坂の途中に家があり、玄関があり、駐車場があり、道があり、毎日の暮らしがある。

自分には「とんでもない坂」に見えても、そこに暮らす人にとっては、いつもの道なのかもしれません。

この街の日常が、デザインになる。

SAKAMACHI SUPPLYが大切にしているこの言葉が、今回も少し違って見えました。


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まとめ|ただ住宅地を一周しただけなのに

何か特別なものを見に行ったわけではありません。

ただ、赤迫の住宅地にある坂をぐるっと一周しただけ。

距離にすれば、1.5kmにも満たないくらいです。

それなのに帰る頃には汗だくになって、

「長崎って、やっぱりすごいな」

と思っていました。

坂がすごいのはもちろんだけど、

その坂の上に、当たり前のように暮らしがある。

もしかすると、それこそが「坂の街・長崎」なのかもしれません。

観光地の坂だけが、長崎の坂じゃない。

名前も知らない坂。

毎日誰かが通る坂。

車で慎重に上る坂。

雨の日には、いつも以上に足元へ気をつけながら歩く坂。

そんな何気ない日常の中にも、まだまだ自分が知らない長崎がありそうです。

そして次にまた、とんでもない坂の情報を聞いたら――。

たぶん、

「え?マジ?行ってみようかな(笑)」

となるんでしょう。

・・・懲りてません(笑)。


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この記事を書いた人

道下 真悟(みちした しんご)

有限会社長崎ダイレクトセンター 代表取締役 / Web解析士

長崎生まれ、長崎育ち。

Webサイト制作やDM発送など、企業の情報発信をサポートする仕事に携わる一方で、休日や仕事の合間にはカメラを片手に長崎の街を歩き、坂道や路地、海、港、歴史ある街並みを巡っています。

NAGASAKI MAGAZINEでは、実際に自分の足で歩き、見て、感じた長崎の魅力を写真とともに発信中。

有名な観光地だけでなく、何気ない坂道や住宅街、地元の人しか知らない景色まで、「歩いてこそ見えてくる長崎」をテーマに、この街の魅力を一つひとつ記録しています。

これからも長崎の街を歩きながら、この街の魅力を皆さんにお届けしていきます。

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