長崎弁×お曲がり猫。ゆるいLINEスタンプができるまで|長崎の日常をデザインする

長崎弁×お曲がり猫。ゆるいLINEスタンプができるまで

長崎の街を歩いていると、よく猫に出会います。

坂道の途中。
路地裏。
港の近く。

そして長崎の猫といえば、しっぽの先が曲がった「尾曲がり猫」。

そんな長崎らしい猫をモチーフに、以前からSAKAMACHI SUPPLYでも「お曲がり猫」のデザインを作ってきました。

そして今回、そのお曲がり猫が――

LINEスタンプになりました。

しかも話すのは、もちろん長崎弁。

ただし、今回ちょっとこだわったのが、

「長崎弁×敬語」

という組み合わせです。

「ありがとうございます!」
「よかですたいね」
「ちょっと待たんネ!」
「そいでよかですけん!」

などなど。

普段のLINEで気軽に使える長崎弁を、ゆるいお曲がり猫たちにしゃべってもらいました。

今回は、そんなLINEスタンプが生まれるまでのお話です。


「お曲がり猫」は、長崎らしいものを考えるところから生まれた

SAKAMACHI SUPPLYでは、これまで長崎の坂や方言、海、街の風景など、私たちが普段暮らしている長崎の日常をモチーフにデザインを作ってきました。

その中のひとつが「猫」です。

長崎の街を歩いていると、本当によく猫を見かけます。

観光地として有名な場所だけではありません。

何気ない路地裏や住宅街、坂道の途中にも猫がいる。

そして、その中にはしっぽの先が曲がった猫もいます。

いわゆる「尾曲がり猫」です。

せっかく長崎をテーマにデザインをするなら、そんな長崎らしい猫をモチーフにできないか。

そこから生まれたのが、SAKAMACHI SUPPLYの「お曲がり猫」でした。

今回のLINEスタンプも、そんなお曲がり猫から始まっています。


最初はAI。だけど最後は手描きになった

今回のLINEスタンプ制作。

実は最初から今の猫が完成していたわけではありません。

最初はAIを使いながら、

「こんな猫はどうだろう?」

「もう少しゆるい方がいいんじゃない?」

と、いろいろな形を試していました。

AIを使えば、アイデアを形にするスピードはものすごく速い。

これはこれで面白い。

でも、いろいろ作っていくうちに、

「なんか違うよね」

となってきました(笑)。

もう少し力が抜けていて、ちょっと不格好で、見た瞬間になんとなく笑える。

そんな猫にしたい。

そこで最終的に、妻が自分で描くことになりました。

紙に描いて、形を整えて。

表情を変えて。

模様を変えて。

しっぽを曲げて。

そうやって少しずつ出来上がっていったのが、今回の「ゆるゆるお曲がり猫」です。

デザイナーである妻が最後は自分の手で描いたことで、AIだけでは出せなかった独特のゆるさが出た気がします。

一匹ずつ微妙に顔も違う。

色も違う。

性格まで違って見える(笑)。

そこも、このスタンプの気に入っているところです。


なぜ「長崎弁×敬語」だったのか

長崎弁のLINEスタンプ自体は、すでにたくさんあります。

じゃあ、同じようなものを作っても面白くない。

そこで考えたのが、

「普段、本当に使いやすい長崎弁スタンプにできないか?」

ということでした。

友達同士なら、

「なんばしよっと?」

「よかよ!」

「知らん!」

みたいな言葉でも全然いい。

でも実際のLINEって、友達だけじゃないんですよね。

仕事関係の人。

少し年上の人。

先輩。

知り合い。

PTAや地域のつながり。

いろんな人とLINEを使います。

そんな時、

「長崎弁のスタンプを使いたいけど、ちょっと砕けすぎかな……」

という場面もあります。

だったら、

敬語なのに長崎弁。

これなら面白いんじゃないか。

そこから、

「ありがとうございます!」

「すみませんでした」

「おはようございます!」

といった普通の敬語と、

「よかですたいね」

「そいでよかですけん!」

「飲まんばですね!」

「なんばしよっとですか?」

といった長崎弁を組み合わせていきました。

ちょっと丁寧。

でも、ちゃんと長崎(笑)。

この絶妙なところを狙いました。


24種類。作り始めると意外と難しい(笑)

方向性が決まったら、次は言葉選びです。

これが意外と難しい。

LINEスタンプなので、面白いだけではなく、

「実際に使えるか」

が大事です。

「これは長崎らしい!」

と思っても、使う場面がほとんどなければスタンプとしては使いにくい。

逆に「ありがとうございます」だけなら使いやすいけど、それだけでは長崎弁スタンプを作る意味がない。

長崎らしさ。

使いやすさ。

面白さ。

そして、お曲がり猫の表情との相性。

そのバランスを考えながら、言葉を選んでいきました。

さらに猫の表情や模様も、それぞれ変えています。

怒っていたり。

笑っていたり。

後ろを向いていたり。

ビールを持っていたり(笑)。

こうして出来上がった第1弾は、

全部で24種類。

最初は「LINEスタンプ作ってみようか」くらいのところから始まったのに、気づけばかなり本気になっていました(笑)。


そして、LINEスタンプの審査へ

24種類が完成し、いよいよLINEスタンプとして申請。

あとは審査結果を待ちます。

自分たちで作ったものを申請するというのは、ちょっと不思議な感覚です。

「大丈夫かな?」

と思いながら待っていましたが……

無事、審査を通過。

「長崎弁ゆるゆるお曲がり猫(敬語あり)」として販売がスタートしました。

実際にLINE STOREに自分たちが作ったスタンプが並んでいるのを見ると、やっぱり嬉しいものです。

小さなアイデアから始まったものが、ちゃんと「商品」になりました。

長崎弁ゆるゆるお曲がり猫(敬語あり)を見る


ところが、使い始めたらすぐに気づいた

無事に完成。

販売もスタート。

これで一段落――

……とはなりませんでした(笑)。

自分たちでも実際にLINEで使い始めてみると、

「あ、この言葉も欲しい。」

が出てくる。

「これも絶対使うよね」

「なんでこれ第1弾に入れんかったんやろ?」

そんなフレーズが次々に出てきました(笑)。

作っている時には24種類で十分だと思っていたのに、実際の会話の中で使ってみると、また違ったものが見えてきます。

これも面白いところでした。


先輩との何気ないLINEから、第2弾へ

そして決定的だったのが、ある日のLINEでした。

仕事関係で仲良くさせてもらっている先輩と、何気ないLINEのやり取りをしていた時のこと。

普通に会話をしていて、

「あーー!このフレーズのスタンプがあったら、今ここで使えたのに!」

となりました(笑)。

スタンプを作るために考えた言葉ではなく、

実際の日常会話の中から出てきた言葉。

これが面白かった。

LINEスタンプなんだから、当たり前といえば当たり前なんですが、

「実際にLINEしている時に欲しくなる言葉を作ればいいんだ」

と改めて気づきました。

そして、その話を妻にすると……

また描き始めました(笑)。


そして現在、第2弾を申請中(笑)

第1弾が販売開始になって間もないですが、

すでに第2弾を制作しました。

そして現在、LINEスタンプの審査申請中です(笑)。

早い(笑)。

でも、こういうものって勢いも大事なのかもしれません。

第1弾を作ったからこそ気づいたこと。

実際に使ったからこそ欲しくなった言葉。

人との会話から生まれたアイデア。

それをそのまま第2弾へ。

最初から全部を完璧に考えて作るというより、

作って、使って、気づいて、また作る。

なんだかSAKAMACHI SUPPLYらしい進み方になってきました。

第2弾も無事に審査を通過したら、また紹介したいと思います。


LINEスタンプも、ひとつの「PROJECT」

今回のLINEスタンプ制作は、NAGASAKI MAGAZINEの記事でもありますが、私たちにとってはひとつの制作実績でもあります。

普段はWebサイトや印刷物などの制作をしていますが、デザインの形はそれだけではありません。

イラストを描く。

言葉を考える。

地域らしさをどう表現するか考える。

そして、それを実際に使えるものとして形にする。

小さなLINEスタンプですが、その中には普段の仕事にも通じる「考えて、作る」という工程が詰まっています。

今回の制作については、今後PROJECTページでも紹介していく予定です。

NAGASAKI DIRECT CENTER|PROJECT


SAKAMACHI SUPPLY的な視点

SAKAMACHI SUPPLYでは、

「この街の日常が、デザインになる。」

という考えを大切にしています。

特別な観光名所だけが、長崎ではありません。

毎日上っている坂。

何気なく見ている海。

路地裏で出会う猫。

家族や友人との会話で自然に出てくる長崎弁。

私たちが面白いと思っているのは、むしろそんな「普通すぎて見過ごしている長崎」です。

今回のLINEスタンプも、考えてみればその延長線上にあります。

長崎の街でよく見かける尾曲がり猫。

普段の会話で使っている長崎弁。

どちらも長崎で暮らしていれば、特別珍しいものではありません。

でも、

「猫と長崎弁を組み合わせてLINEスタンプにしてみたら?」

と少し視点を変えるだけで、それがひとつのデザインになる。

坂をTシャツにする。

長崎弁をグラフィックにする。

猫をイラストにする。

そして今回は、

長崎弁をしゃべるお曲がり猫をLINEスタンプにする。

形は違っても、やっていることは同じなのかもしれません。


🛍️ SAKAMACHI SUPPLY

SAKAMACHI SUPPLYでは、長崎の「坂」「港」「方言」「街の風景」をモチーフにしたアイテムを展開しています。

長崎を知っている人には「懐かしい」。

長崎を知らない人には「なんだろう?」と思ってもらえる。

そんな**「長崎らしさ」**を、シンプルなデザインに込めています。

👉 SAKAMACHI SUPPLYの商品はこちら


まとめ|お曲がり猫は、まだまだしゃべります。

最初は、

「LINEスタンプ作ってみようか。」

そんなところから始まった、ゆるゆるお曲がり猫。

AIを使ってアイデアを出しながら、最後は妻が一匹ずつ手描きし、言葉を考え、24種類のスタンプになりました。

そして実際に使ってみると、

「あの言葉も欲しい。」

「これも使いたい。」

と、また新しいアイデアが出てくる。

さらに、人との何気ないLINEのやり取りから次の言葉が見つかり、第2弾まで作ることになりました。

こうして振り返ってみると、今回一番面白かったのは、

アイデアは、日常の中にある。

ということだったのかもしれません。

街を歩くことも。

誰かと話すことも。

LINEでやり取りすることも。

いつもの生活を少し違う目線で見てみると、そこに新しいアイデアが転がっている。

長崎弁も。

お曲がり猫も。

私たちにとっては、ずっと身近にあったものです。

だからこそ、これからもそんな「長崎の日常」を拾いながら、いろんな形にしていけたらと思っています。

そして……

現在申請中の第2弾が無事に審査を通過したら、

お曲がり猫たちは、さらにしゃべるようになります(笑)。

お楽しみに。


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この記事を書いた人

道下 真悟(みちした しんご)

有限会社長崎ダイレクトセンター 代表取締役 / Web解析士

長崎生まれ、長崎育ち。

Webサイト制作やDM発送など、企業の情報発信をサポートする仕事に携わる一方で、休日や仕事の合間にはカメラを片手に長崎の街を歩き、坂道や路地、海、港、歴史ある街並みを巡っています。

NAGASAKI MAGAZINEでは、実際に自分の足で歩き、見て、感じた長崎の魅力を写真とともに発信中。

有名な観光地だけでなく、何気ない坂道や住宅街、地元の人しか知らない景色まで、「歩いてこそ見えてくる長崎」をテーマに、この街の魅力を一つひとつ記録しています。

これからも長崎の街を歩きながら、この街の魅力を皆さんにお届けしていきます。

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