
海の先に立つ、白い灯台
長崎市中心部から少し足を延ばした、伊王島。
海沿いの道を進み、島の北端へ向かっていくと、その先に真っ白な灯台が姿を現します。
伊王島灯台。
青い海と空の間に立つ白い灯台は、伊王島を代表する風景のひとつです。
けれど、この灯台。
ただ景色がきれいなだけではありません。
調べてみると、そこには150年以上にわたって長崎の海を見守ってきた歴史がありました。

日本で最初の鉄造洋式灯台
伊王島灯台の歴史は、江戸時代の終わりまでさかのぼります。
1866年、江戸幕府がアメリカ・イギリス・フランス・オランダの4か国と結んだ改税約書(江戸条約)。
その際、全国8か所に灯台を設置することが決まり、伊王島もそのひとつに選ばれました。
英国人技師R.H.ブラントンの設計によって建設され、1871年に本点灯。
当時の伊王島灯台は、日本で初めて造られた鉄造六角形の洋式灯台だったとされています。
今では穏やかな時間が流れる伊王島ですが、この場所が古くから長崎港を行き交う船にとって重要な場所だったことが分かります。

時代が変わっても、海を照らし続ける
現在の伊王島灯台は、建設当時の姿がそのまま残っているわけではありません。
1945年、長崎に投下された原子爆弾の爆風によって塔部が被害を受け、その後、鉄筋コンクリート造へと改築。
さらに2003年には現在の姿へ改築されました。
一方で、灯台上部には明治時代のものが今も残されています。
1971年には無人化されましたが、伊王島灯台は現在も長崎の海を行き交う船を見守り続けています。
150年以上。
そう考えてから灯台を見上げると、真っ白な建物の見え方もちょっと変わってきます。

灯台だけじゃない。ここから眺める景色もいい
伊王島灯台を訪れたら、灯台そのものだけでなく、ぜひ周りの景色も見てほしいところ。
目の前には長崎の海が大きく広がり、島らしいゆったりとした時間が流れています。
そして今回訪れたのは春。
灯台の周辺には桜も咲いていて、白い灯台、青い海、春の桜。
長崎市内からそれほど遠くない場所なのに、ちょっとした旅に来たような気分になります。
伊王島灯台公園一帯は長崎市の「名勝」にも指定され、灯台だけでなく、旧吏員退息所や江戸時代の台場跡なども残る場所です。

海を眺めるブランコから
そして、灯台の近くで見つけたもうひとつの景色。
海に向かって置かれた、大きなブランコ。
腰掛けると、その先には海。
そして少し下には、さっきまで歩いていた白い伊王島灯台が見えます。
灯台のすぐ近くから見る景色とは、また少し違った伊王島の風景。
こういう場所では、何か特別なことをしなくてもいいのかもしれません。
海を眺めて、風を感じて、少しだけゆっくりする。
それだけでも、十分に伊王島らしい時間です。

SAKAMACHI SUPPLY的な視点
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伊王島灯台も、そんな**「長崎らしい風景」**のひとつ。
150年以上にわたって海を見守ってきた灯台。
その向こうに広がる海。
島を吹き抜ける風。
そして春には、その風景の中に桜が咲く。
有名な観光地だから、というだけではなく、
そこに長崎らしい時間が流れているから、残しておきたくなる風景があります。
いつかこの白い灯台も、SAKAMACHI SUPPLYのデザインになる日が来るかもしれません。
この街の日常が、デザインになる。
伊王島で、またひとつ長崎の好きな風景を見つけました。
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まとめ|海の向こうへ、光を送り続ける場所
伊王島の北端に立つ、白い灯台。
何気なく訪れてみると、そこには150年以上にわたって長崎の海とともに歩んできた歴史がありました。
時代が変わり、灯台の姿が変わっても、その場所から海を見守る役割は変わりません。
歴史を知って訪れるのもいい。
何も知らず、ただ景色を眺めに行くのもいい。
海と空、白い灯台。
春には、そこに桜も加わります。
伊王島を訪れたときには、島のいちばん北まで少し足を延ばしてみてください。
きっと、写真だけでは伝わらない長崎の海の風景に出会えると思います。
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