
何気ない家族の会話から始まった。
昨日、車内で何気なく娘と話をしていました。
娘は転んだ傷に貼っていた絆創膏を気にして、何度も触っています。
すると妻が、
「まだ触らんよ。むしったら『つ』になるよ。」
ごく普通の会話。
私も何も違和感なく聞いていました。
ところが次の瞬間、娘が不思議そうな顔で聞き返します。
「つ?」
「つって何?」
その一言で、車の中の空気が一瞬止まりました。
「えっ!? 『つ』知らんと?」
妻も私も思わず同じ反応でした。
「えっ!?」
「『つ』知らんと?」
私たちにとって「つ」は、小さい頃から普通に使っていた言葉です。
もちろん「かさぶた」と言うこともありました。
でも、
「つばむしったらいかん。」
「まだつあるやん。」
そんな会話を、ごく自然に聞いて育ってきました。
だから娘が知らないことに、本当に驚いたのです。
同じ長崎なのに、言葉が通じない。
娘は長崎生まれ、長崎育ち。
私ももちろん長崎生まれ。
同じ土地で育っているのに、一つの言葉が伝わらない。
それが妙に面白くて、家族みんなで笑ってしまいました。
長崎弁というと、県外の人に伝わらない言葉を思い浮かべます。
でも今回気づいたのは、
同じ長崎でも、世代が違うだけで通じない言葉がある。
ということでした。
さらに義父も参戦(笑)
後日、「こんな会話があってですね~」と義父(70代)とも話したら、
「『つ』?」
「そりゃ知っとるよ。」
やっぱり知っていました(笑)
「ほらね!」
「やっぱり『つ』よね!」
と、ここまでは意見が一致。
ところが今度は違う話になりました。
絆創膏の呼び方で、また世代が割れる。
娘は言います。
「カットバン。」
それ以外の呼び方はほとんどしません。
私は、
「カットバン」
「絆創膏」
「リバテープ」
その時々で全部使っています。
ところが義父は、
「いや、昔は違う呼び方やった。」
と言います。
「何やったかなぁ……」
「出てこん(笑)」
結局、思い出せませんでした(笑)
「つ」では一致したのに、今度は絆創膏の呼び方で三世代の意見が分かれる。
思わずみんなで笑ってしまいました。
言葉は少しずつ変わっていく。
考えてみれば当然なのかもしれません。
親が使っていた言葉。
私たちが使っている言葉。
子どもたちが使う言葉。
全部少しずつ違っています。
昔は普通だった言葉も、時代とともに少しずつ使われなくなる。
そして新しい言葉が増えていく。
それは長崎弁だけではありません。
日本語そのものが、少しずつ変わり続けているのだと思います。
「つ」はいつまで残るんだろう。
今回一番印象に残ったのは、
娘が「つ」を知らなかったことではありません。
私自身が、
「『つ』って長崎では普通じゃなかったの?」
と初めて考えたことでした。
子どもの頃は、それが当たり前でした。
だから疑問に思ったことすらありません。
でも世代が変わると、「当たり前」は少しずつ変わっていきます。
もしかすると、あと20年もすれば「つ」という言葉を知っている人はもっと少なくなるのかもしれません。
そう思うと少し寂しい気持ちにもなりました。
あなたは「つ」って言いますか?
この記事を書きながら、ふと考えました。
長崎の人は今でも「つ」と言うのでしょうか。
それとも私たちの世代くらいまでなのでしょうか。
そして、絆創膏は何と呼んでいますか?
カットバン?
リバテープ?
それとも別の呼び方がありますか?
家族で笑いながら始まった何気ない会話でしたが、長崎の言葉について改めて考えるきっかけになりました。
SAKAMACHI SUPPLY的な視点
長崎の魅力は、景色や食べ物だけではありません。
昔から受け継がれてきた言葉も、この街の大切な文化の一つです。
方言というと難しく聞こえますが、実際には家族との何気ない会話の中に自然と残っています。
「なおす」
「おぼくれる」
「とっとっと?」
そして今回の「つ」。
昔は当たり前だった言葉が、少しずつ使われなくなっていることに気づくと、少し寂しい気持ちになります。
でも、それを「懐かしい」で終わらせるのではなく、こうして記録として残していくことにも意味があるのではないでしょうか。
SAKAMACHI SUPPLYでは、Tシャツやステッカーだけでなく、NAGASAKI MAGAZINEを通して長崎の言葉や文化、そして暮らしの中にある小さな魅力も残していきたいと思っています。
いつかこの記事を読んだ人が、
「そうそう、『つ』って言いよった!」
と笑ってくれたら、それだけでもこの街の文化を一つ残せたことになるのかもしれません。
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長崎を知っている人には「懐かしい」。
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まとめ|「つ」が通じない!? 長崎で感じた世代間ギャップ
今回の記事は、たった一言の質問から始まりました。
「つって何?」
その一言で、家族みんなが驚き、笑い、そして長崎の言葉について改めて考える時間になりました。
同じ長崎で暮らしていても、世代が違えば当たり前だった言葉が通じないことがあります。
少し寂しい気持ちもありますが、それも言葉が時代とともに変化している証拠なのかもしれません。
長崎には、美しい景色があります。
歴史ある街並みもあります。
でも、こうした何気ない会話の中にも、この街らしさはたくさん残っています。
これからもNAGASAKI MAGAZINEでは、有名な観光地だけではなく、家族との会話や日常の出来事の中にある「長崎らしさ」も大切に残していきたいと思います。
さて、あなたは――
「つ」って言いますか?
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